出雲大社から徒歩8分ほどのお膝元、朝夕の参拝や日の沈む聖地をめぐるのに相応しい『いにしえの宿佳雲』がある。畳敷きの館内に足を踏み入れると、随所であしらわれた出雲伝統の意匠がお出迎え。出雲神楽の小道具やスサノオノミコトのレリーフといった歴史と文化が、旅情を一層深めてくれる。客室はすべてに専用風呂を備えた全60室。いずれも和を基調とした重厚感と格調高い造りながら、ゆったりとくつろぐことができる。なかでも70㎡もの広さを誇る本館スイート、高い天井と太い梁が印象的な別邸、別荘のような佇まいの離れでのステイは格別。天然自家源泉が湯船を満たす露天風呂やこだわりの植栽が季節の移ろいを告げる庭園を設けており、これまでにない特別な出雲旅を約束してくれる。 開放的な湯浴みがお好みなら、館内にある大湯処「蒼雲」へ。大社本殿をモチーフにした湯口や注連縄など、心地よい湯に身を委ねながら大社や神々とのご縁を身近に感じたい。そのほか一つひとつ趣異なる5つの無料貸切風呂、隣接する別館「月夜のうさぎ」の湯殿も利用した湯めぐりもぜひ。出雲は知る人ぞ知る美味美食の国。夕食の会席料理では新鮮な日本海の幸や豊かな山陰の大地の恵みに加え、日本酒発祥の地といわれる出雲の美酒も存分に。滞在中は、神話の舞台にもなった稲佐の浜や石造りでは日本一高い出雲日御碕灯台など、〝日が沈む聖地出雲〞として日本遺産にも認定された絶景の夕陽スポット。さらに翌日は人影もまばらな大社で、玉砂利を踏みしめて手を合わせる朝参りを愉しみたい。